JA北大阪(本店・大阪府吹田市)が、「スーパー玄米」と呼んで健康効果をうたう「WE米(ういまい)」を売り込んでいる。全国では「健康米」と呼んでPRする団体や、様々な名称の商品があり、米の消費が落ち込むなか、関係者は知恵と工夫を凝らして生き残り戦略を模索する。
JA北大阪によると、WE米は通常のうるち米の玄米と比べるとやや小粒だが、血中の中性脂肪を減らす「γ(ガンマ)―オリザノール」を約2倍、食後の血糖値の上昇をおだやかにする「レジスタントスターチ」を約50倍含むという。担当者は「体が喜ぶスーパー玄米。健康志向の米消費者に向けた商品のトップランナーに育てたい」と期待する。
記事の最後で、暑い日にも食べやすいWE米と彩り野菜のジュレサラダの作り方を紹介します。
半分程度だった発芽率
この米は、1979年に九州大学で誕生した。しかし、その後は目立った商品化に至らず、埋もれた存在となっていた。2000年代から府立大(現・大阪公立大)で研究対象となり、その動きを聞いたJA北大阪が目をつけた。
JA北大阪が担当する吹田…